【3日目】韓国ソウル 2018
韓国ソウルに来て3日目。
早朝2時半に起きて、ワールドカップ決勝リーグ「日本ーベルギー」の試合を観戦。結果は「3-2」で日本が惜敗しました。朝5時から二度寝しようとしたのですが、悔しくて悔しくて眠られませんでした。
これほどの悔しさは「ドーハの悲劇」以来かもしれません。
こんなに期待し、興奮できたことに、感謝しかないです。
朝食。野菜中心。
今日の目的は、東大門デザインプラザ(トンデムンディジャインプルラジャ)へ行くこと。それぐらいです。
寝不足のせいなのか、それとも外へ行くのが億劫で、しばらくホテルでメール処理などをして過ごしていましたが、11時ごろにようやく出ました。
シャトルバスを勧められましたが、歩いていきました。
これが東大門DDP。異様な形をしています。
オブジェ。
4万5133枚のアルミパネルを組み合わせて作られたそうです。
このアングルがいいです。
カフェに入ってみます。
カフェの中もこんな感じ。
自前のピアノ? 弾き語りしている人がいます。
ところどこにオブジェが
お腹が空いたので地下へ。そういえば、まだまともに韓国料理を食べていない。
辛そうな食べ物が多いです。
牛肉のプルコギと焼き餃子を頼んでみました。美味しかったです。
DDPのミュージアムに入ってみました。地下2階から4階まで、このような「デザイン遊歩道」が続いています。
ずっと続いています。
けっこう長い。
想像以上に長い。
これ、本当にいつまで続くのだろうか。
私はデザインのためのデザインは好きじゃない。「機能美」が好み。
長い。展覧会があるので、お金を出して入ってみる。
いちばん気になったのは、この消火器。赤くはないんだ。
まだまだ続く。
終わらない。異空間に紛れ込んだかのよう。誰にも会わないし。
まだか。
ようやく4階まであがった。降りるときは階段を使います。
どうなっているかよくわからない階段。
いったん屋上に出てみる。
東大門DDPを出て、書店をめざすことにしました。行き当たりばったり。
ここからの道のりが長い。外はいよいよ暑くなってきています。
グーグルマップを手掛かりに書店を探す。
かなり歩いた。本当にこんなところにあるのか。ばててきた。
グーグルマップ上に「BookStore」とあった場所には、八百屋っぽいお店が。おかしい。せっかくここまで歩いたのに。
明洞(ミョンドン)という繁華街に行けば、書店ぐらいあるだろうと、安易な気持ちで地下鉄へ。
寝不足だからか、完全にバテた。ベンチで休みます。
水分補給して、いざ地下へ。
何だこれは? よく見ると、階段ですね。
やはり関西と同じ。みんな右側に寄っています。
明洞に到着。これが繁華街?
よくわからない。
確かに、繁華街が見えてきた。
明洞の書店。聖書関連の書籍しかありませんでした。
喉がカラカラ。カフェに。
「ほうじ茶フロート」っぽいものを頼みました。
締切がもうすぐだったので、日経ビジネスオンラインの記事をここで書きます。
書き終えたあと、30分ほど寝ていました。疲れ切って。
外に出ると、ものすごい日差し。しばらく経験したことがないほどの強さです。
影じゃないと歩けない。それぐらい日差しが痛い。ビラ配りをしている日本人を捕まえて、「書店はないですか?」と尋ねると、「韓国にはあまり本屋さんがない」と言われました。「ここをずーっとまっすぐ行って、ちょっと左に行ったところの地下にある。とにかく地下よ。いい? 地下」
そう言われたので、従って行ってみることに。
言われた場所の周りをウロウロすると、文房具屋さんが。
あ、地下があった!
本当に書店があるのかな?
怪しい……。
あった……。これか?
中に入ると、大量の本が積まれてあるだけ。ご主人さんに写真を撮っていいかと聞いたら、すごい剣幕で怒られた。
外に出た。もうダメだ。暑すぎる。
しかし諦められない。本当にあの書店だったのだろうか。周辺をぐるぐるまわって、地下へ通じる階段を探す。しかし、ない。
もう一度、グーグルマップで探して、めぼしいところを見つける。
地下鉄一区間ぐらいを歩く。
この時点で万歩計アプリ、1万8000歩を超えていた。けっこう歩いたな……。
そうこうしているうちに、見つけました! 確かにあった。これか、確かに地下に店がある!(しかし、教えてもらった場所とは違うところにあったが)
ここだ……。鐘閣駅の永富文庫です。
大きい! 店の人に許可をとって写真撮りました。
広い。
この本を探しています。「話を噛み合わせる技術」の韓国語バージョン。
こちらは「絶対達成バイブル」の韓国語バージョン。
堀江貴文さんの「多動力」が売れているようです。
大きな展開です。「お金2.0」も。
自力で見つけたかったのですが、さすがにハングルが読めないので、コーナーもわからず、店員さんに聞きました。そうしたら「絶対達成バイブル」だけ、ありました!
すごく嬉しいです。知人の本も発見!
少し寝たせいか、自分の本を見つけられたことが嬉しいせいか、その後はすごく行動的に。
何度も何度も観た地図。かなり頭にインストールされました。地名も読めるようになってきています。
ホテルに戻り、はじめてビールを飲みました。
いよいよ、明日は帰国です。
【2日目】 韓国ソウル 2018
2日目のソウル。
昨日はほとんど観光らしい観光もしなかったのですが、今日はどうなることやら。沖縄に台風が近づいており、その影響でソウルも土砂降りです。雨音で目が覚めるぐらいの勢いです。
さて、今回も自分の持ち物を紹介します。
どうしても、仕事がたまっていたので、PCを持ってきました。
PCを入れるためにもってきたリュックがこちら。
「WANT LES ESSENTIELS」の「Organic Cotton Backpack」。
デザイン性に優れているため、機能性はかなりイマイチ。今日、思い知らされることに。タイへ行ったときに使った「地球の歩き方オリジナルデイパック」のほうが使い勝手よかった。
服装はすべてタイのときと同じ。
ユニクロのシャツ。昨年以来、はじめて着た。
EDWINの「JERSEYS」も同じ。このまま眠られるぐらい、着心地がいい。
バーバリーのジャケット。
防寒対策と、ジャケット着用が義務付けられる店へ行くときのため。9センチ×6センチのポーチに変形するジャケット。
時計も昨年と同じ。GARMINの630J。今回は充電器を持ってこなかった。
健康のために青汁を。
「地球の歩き方オリジナル」の財布。これも昨年と同じ。
靴も昨年と同じ。アシックスの黒いウォーキングシューズ。
歩きやすさのためだけでなく、あからさまなジョギングシューズだと、フォーマルなお店に入れないと思ったため。
朝食会場
野菜をたくさん食べたい。
たまには厳かで、誰もいない会場で、朝食を。
しかし、朝食を食べていると呼び出しが。
絶対達成社長の会の「理事会」が朝7時半からZoomであった。忘れてた。
食べるものも食べられず、急いで部屋に戻りました。
月曜日だから、めぼしい名所がクローズしているようです。
ホテルで相談したら、韓国随一の古宮「景福宮(キョンボックン)」なら月曜もオープンしているとのこと、
地図をもらい、そこへ向かうことに。
アプリもインストールしなさいよと、教えてくれたので活用します。
今のところ、雨がやんでいます。
地下鉄へ。
この表示との闘い。
この券売機との格闘。
左側の改札から入るべきか。
右側の改札から入るべきか、迷う。
何度も地図に書かれた駅名と照らし合わせる。
右側の改札でした。
月曜日の朝10時。地下鉄は空いています。
雨模様
乗り換え
乗り換え失敗。路線図が頭に入っていません。。。
地下鉄の中で電話している人をよく見かけます。韓国ではいいんですね。隠し撮り、申し訳ありません。
「景福宮」へ訪れる前に、風情のある建物が見られるという「北村韓屋村」へ。地球の歩き方には載っていない場所。ホテルの人に教えてもらった。
韓国へ来て、はじめて横断歩道を渡る。嬉しい。
とりあえず歩く。
絶対達成社長の会の理事だった橋爪さんによく似た方を見受ける。なぜここに?と思わず思った。
お土産屋さんが。
これが伝統的家屋である韓屋(ハノク)か。
ちょっと独特な外装。
Google Mapの航空写真で、どこに韓屋(ハノク)が密集しているか確認する。
雨が降ってきたので、古びたカフェへ入る。
韓国に来たのに、キューバスタイルのサンドイッチを頼む。いまだ代表的な韓国料理を食べていない。
店はガラガラ。
いいですね、この雰囲気。のんびり仕事しよう。
冨山和彦氏の「挫折力」を読む。
韓国経済が強いのは「挫折」を経験しているから――という章があります。これは偶然です。
外は雨。なかなか外に出られない。
雨がやんで、なんとか外に出る。
ここで傘を買う。
あった。だけど高い! 1000円以上する。
500円ぐらいのを買う。
韓屋(ハノク)が続く。
続く。
続く。
お洒落なカフェ。入りたいが、やめておく。
いろいろなところで韓流スターのグッズ店を見かけます。
いろいろな店を観ながら
ずっと歩き続けます。
歩き続けます。もう3キロぐらい歩いたか。
ようやく敷地へ
気になるオブジェ。
国立民俗博物館
グアテマラにあるピラミッドのように見えるが、これは博物館らしい。
見えてきた。
壮大な建物だが、博物館。
こういうアングル
なんとなく、韓国に来た、という感じがします。
ディテールを観たい
屋根の形状に注目
ディテール
景福宮が近づいてきました。
広い。
広い。
ディテール
屋根の装飾に注目します。
着飾った女性たちがたくさんいます。
光化門とビル群
光化門
市庁が近い旧市街
広い大通り
いかにも、というところを観光できて、満足です。
今日泊まるホテルへ向かいます。
夜は、ビジョナリー読書クラブの事務局の皆さんとZoom飲み会があります。
韓国に来ても、Zoomざんまい。
【1日目】 韓国ソウル 2018
今日(7月1日)から韓国での「絶対未達成マインドの旅」がスタート。
※ 昨年のタイに引き続き。
目的も目標もないから「旅行」ではなく「旅」です。目標がないから行動計画(旅行プラン)もないし、PDCAサイクルも回しません。
目的地があるから移動するのではなく、移動そのものが目的であったりするので、タクシーは使わない。ツアーにも参加しないのが、私のポリシーです。(基本的に) セントレアから約2時間。
仁川(インチョン)国際空港に昼過ぎに到着。当然ですが、ハングル文字がとても多いです。
日曜日なのに、空港内はガラガラ。
空港出口。ここからが長い。
円からウォンに両替しました。キャッシュレス社会の韓国だから、ほとんどクレジットカードが使えるそうです。3000円だけウォンに。
計算は、だいたい「0」を一つ加えればいいようです。
3,000円 → 30,000ウォン
トイレは日本とほぼ同じ。
ソウルへと向かう鉄道「A’REX」が、なかなか見つからず、巨大な空港内を右往左往。
ようやく地下への案内を見つける。看板が見慣れない……。
道のりが長い。
空港鉄道の駅。洗練された建物です。
特急チケットを買うのは、何とかできました。
これが改札。
巨大な空港鉄道の駅へ。
これが購入したチケット。ハングル文字でほとんど理解できないが、指定された席番号はかろうじて理解できた。
自動販売機でポカリを買うのにも苦労しました。クレジットカードが使えると表示があるのに、どうやってもできませんでした。結局、ウォンで買った。
特急の中。指定席に座ることができました。
外は大雨。台風直撃です。
約40分で、ソウルへ。ついにソウルへ来た。
駅内のコンビニ。
買ってみた。しかし、韓国のコンビニでは袋をもらえないらしいので、このままスナック菓子を持って地下鉄に乗ることに。
地下鉄の駅に到着するまでも長い。だいぶ疲れてきた。
関西と同じ? エスカレーターは右側に寄るのか?
地下鉄の中。
金属っぽい内装。韓国の箸もたしか金属製だった。
駅の中にあるケーキ屋さん。美味しそう。
地下鉄のチケットを買うのに、ものすごく苦労した。
LINEフレンズのT-moneyを買ってみた。
約700円したので、700円が入金されていると思ったが、何度やっても改札を通れない。
どうやらこのカード自体が700円だったようで、あらたに入金しないと使えないことがわかりました。
2回乗り換え、ようやく蚕室(チャムシル)の駅へ。
これが模型。
とにかく私は高い建物が好きなので、必ず外国へ行ったら、その国でいちばん高い建造物を訪れるようにしています。 (日本の東京スカイツリー、あべのハルカスは、まだ訪れたことはありませんが)
ロッテワールドの中。
外は大雨。台風の影響か。
食事をしようと、レストラン街をうろうろするのですが、とにかく店名が読めない。
読めない。
読めない。
「ガッテン寿司」という店は長蛇の列。
空いている店を見つけて入った。豚のプルコギ。
鶏肉の入ったきしめん? 淡白な味わい。
キムチは辛い……
初日から少しは動き回ることができると思ったのですが、想像していた以上に移動にストレスがかかり、疲れてしまいました。
バーでシーバス飲みながら、メルマガを書いています。
【7日目 最終日】タイ 2017年 「ほぼ手ぶら&ひとり旅」
タイにひとり旅をしに来て7日目――を迎える前夜、まさかの事態が起こるのですが、その前に、少しだけこの旅を振り返ってみたいと思います。
何より、一番満足感を覚えたのは少ない荷物で約1週間を乗り越えられたこと。あらためて、日ごろから多くの荷物を持ち歩いて生きていることに気付かされました。
海外渡航において荷物が少ないと、とてもよいことがたくさんあります。まず準備をするのがとても楽です。すごくスピーディーにできます。帰るときに身支度するのもとてもスピーディーです。何かホテルの部屋に置き忘れてないかと悩むこともほぼありません。
今回、4日目にホテルを変えましたが、そのとき、すべての荷物を観光地(アユタヤ遺跡)へ持っていっても何も問題がありませんでした。そもそも荷物が少なかったからです。
「地球の歩き方」プロデュースの財布。外貨、小銭、カードをうまく収納できます。
ユニクロで買ったコットンシャツ。とても肌触りがよく、このシャツを着たまま眠ることができます。無地の白にしたのは、飽きないから。1週間、ずっとこの1枚で過ごしました。
EDWINの「ジャージーズ」。今回、最もこだわったアイテム。パジャマと同じぐらい肌触りがよく、これを穿いたまま眠ることもできます。ドレスコードを求められたとき、カーキ色なら無難だろうと思ったこと、青年海外協力隊時代に出会った、50代の世界一周旅行男が言っていた「パキスタンで30円で買ったのを7年はいている」というズボンがカーキ色だったことを強烈に覚えていて、それを真似ました。
確かに1週間、穿いていても飽きませんでしたが、もう少しカタチがスリムであったら私の好みだったなと。あと、ベルトが必要なく紐で結ぶタイプなのは、もの凄く楽でした。(紐はユニクロのシャツで隠れていたので、外からは見えません)
カッコいいかどうかはおいておいて、旅のマストアイテムか。日本ではあまり着用しないと思います。
初日に購入した「タイ版ギャツビー」もほぼなくなりました。買った下着類は捨てました。傘も現地の方にあげました。
手荷物はほとんどなく、6日目の夜、日本から持ってきた下着や靴下をいつものように石鹸で洗い、乾かしているところに――想定外の問題が発生!
【帰りの便が突如欠航に!!!!】
ホテルにレターが届き、何となく開けたら「17時間後の深夜の便に振り替えました」というメッセージが。そんな、バカなーー!
6月30日の夕方6時に中部国際空港(セントレア)へ到着予定の便が、7月1日の午前到着の便に自動振替されてしまったのです。そんなことあるのか?
ここからなんと2時間にわたって、ホテルのフロントの方々と協力し、タイ航空、ANAなどへ電話をしまくり、翌日早朝7時過ぎのフライトを確保しました。しかし到着先はセントレアではなく「成田」です。
もう1日バンコクを観光してから深夜の便でセントレアへ戻るか、予定よりも4時間はやいフライトで成田まで行くか。(それでも自宅に戻るのは当初の予定より遅くなる) 少し迷いましたが、はやいフライトを選択。一番の理由は、2時間以上も私のために奔走してくださったホテルスタッフに「やっぱりいいです。深夜の便で帰ります」と言えなかったから。何とか6月30日中にこの人を日本へ帰したいと頑張ってくださったスタッフの努力を無駄にできないと思ったのです。まさに「サンクコスト効果」という心理現象です。
2時間ぐらいしか眠られず、深夜にホテルを出ました。本当に、荷物が少なくてよかったです。
もちろんエアポートレイルリンクの営業時間外ですから、スワンナプーム国際空港までタクシーです。これも想定外。お金を残しておいてよかったです。
東京から成田ぐらいまでの距離でしょうか。高速道路をぶっ飛ばします。
空港に到着。
大きい空港です。
広すぎて、わけがわかりません。
ようやく見つけました。カウンターで手続きをしないといけません。
本当にチケットを変更できていたのか。ずっと不安でした。
チケットはちゃんと変更できていました! そして出国もスムーズにできました。
さあ、ゲートへ向かいます。時間がありません。
スワンナプーム国際空港、広いです。
歩いても歩いても、ゲートにたどり着きません。焦ってきました。
まだですか。
10分以上歩いています。
ようやくゲートに近付いてきた気がします。
到着した……。
ようやく機内へ。
前夜からずっと緊張状態で、ようやくここで一息つきました。そしてこのときになってあらためて考えたことがあります。それは、どんな不誠実、不条理なことであっても、ダメなものはダメと言われたら諦めるしかないので、次にどう対策を取ろうかと気持ちの切り替えができます。しかし、このように交渉次第では何とかなる、ということが起こると、もの凄く気持ちが揺れますね。いろいろなことに疑いを持ってしまいます。
ビジネスの世界も同じ。ブレることによって結果的に相手を惑わすことになります。悩みを深くするという罪深いことも発生します。やはり、何事にも動じず「壁」のような存在になることが優しさに繋がるということを、タイ在住最後の日に思い知ったのでした。
成田に到着! でも、成田か……。
成田エクスプレスを使って品川へ。そして品川で乗り継いで新幹線で名古屋まで戻りました。金曜日の夜です。東京ー名古屋間の東海道新幹線はいつも通り、大変混雑しておりました。
今回はタイへ行ったというより、バンコクへ行ったと表現したほうがいいでしょうね。
日本の見所は東京にだけ集中しているのではなく、京都や広島、北海道など、名所はたくさんあるわけで、それと同じように、アジア随一の観光国であるタイを味わうには、まだまだ不十分すぎることは明らか。それがわかっただけでも素晴らしくよい旅だったと思います。
物事を一方向でしか捉えるのではなく、別の多くの視点をもってその国を知りたいと思えるようになったからです。
「微笑みの国」タイ、ありがとうございます!
次にタイヘ行くときは、チェンマイやスコータイ、プーケットといった、地方の観光地にも足を向けたいですね。
(帰国して、しみじみ思いましたが、荷物が少ないと本当にラクです。後片づけも一切必要ないので。あと賛否両論あるでしょうが、いつも私はお土産を買いません。お土産がないことも、帰国後スピーディーに日常に戻ることができる要素のひとつですね。帰宅して早速いくつかの仕事をこなしました)
【6日目】タイ 2017年 「ほぼ手ぶら&ひとり旅」
タイへひとり旅をしに来て6日目。無計画で来たのに、意外と代表的な観光名所を回ることができ、満足した状態で 6日目を迎えました。
何も予定がなく、まったくの空白の状態で朝がやってきました。
とりあえずココナツジュースを飲みます。
一念発起して、バンコクを代表するオリエンタルホテルへ。
ダメモトで連絡したら、オリエンタルホテルが企画する「タイ・クッキング・スクール」の予約が取れました。
ホテルから専用ボートに乗って、離れの建物に。
ここがクッキングスクールです。
専用エプロンがかっこいい。
先生の手元を確認できる、大型の鏡も設置されています。
今回タイ料理を指導してくださるナライン先生。とてもユーモア溢れる先生でした。
講義が始まる前、はじめに出されたスイーツ。この一つ一つのスイーツの素材、調理方法を解説するのにナライン先生は30分ぐらいかけておられました。それだけでお腹いっぱいです。
ガチョウの卵はこちらです!
流暢な英語と派手なボディパフォーマンスに圧倒されます。
素材の単語もしっかり教えて下さいます。
私は人の話を聞いているとき、うなずく癖があるので、ウンウンとうなずいていたら先生は私が理解しているものと信じて、やたら私にアイコンタクトしてくださいました。ほとんど理解できてないんですけど。
それでは最初にタイ・スタイルのカッププリンから。固めるのに時間がかかるため、最初にデザートから作ります。
米粉、パームシュガー、ココナッツミルク、ココナッツの果肉、パンダンジュースなど、素材の解説をしてから、どのように切り、砕き、混ぜ合わせるかを、教えてくださいました。
耳からではなく、目で覚えました。何とかなると思います。
レモンに似た果実とともに手を洗います。タイは嗅覚を刺激する、様々なアイテムが存在することに改めて気づかされました。
料理で利用する香草もスクールの敷地内で栽培されています。
こちらも。
パームシュガーを粉々に砕きます。
台湾から来たご家族の皆さん。子供たちも英語が堪能でした。
香港からいらっしゃったご夫婦。身に付けているものから想像するに、超大金持ちの夫婦のような気がします。
デザートを作っただけですが、先生から「君は日本のシェフか?」と言って背中を叩かれました。他の方ができなさすぎるので、おそらく私の手際のよさが少し目立ったのでしょう。
誰よりも英語ができず、途中で帰りたくなりましたが、調理がスタートしたら俄然元気になってきました。
海老ペーストの炒飯。もの凄くレシピが複雑。
各種素材の薀蓄、調理法、全部解説してくださいます。
グリーンマンゴー。
豆オイルにガーリック、コリアンダーを加えて、ポークを炒めます・・・。
実際に調理場でやりました。香りをつけるための素材がとっても多く、タイ料理の奥深さを体感できました。
すごく楽しいです。料理がさらに好きになりました。
2品作ったところで、ここで休憩。トイレへ行きました。ここのトイレへ案内する女性スタッフの品の良さに驚き、さらにトイレのドアだと判別できないようなゴージャスな壁を一押しすると、小さな小部屋が現れ、さらにその向こう側に続くドアを押すと、この写真にあるような洗面所が目の前に。
ボートに乗らないと辿り着かないような離れの場所にあるクッキングスクールのトイレが、ここまで豪奢である必要があるのか? 1日に3人も利用しないだろう、と思いながら用を足しました。出ると品のいい、全身黒のスーツの女性が外で待っておりました。
次のメニューは、手羽先の袋詰めフライ。とにかく手の込んだ料理です。
手羽先の中にある2本の骨を取り出して、具材を袋詰めします。皮を切ることなく、骨たちを取り出すのが大変そう。
さっそく挑戦。
何とか一本目、取ることができました。先生から、「ワンダホー!」とお褒めの言葉をいただきました。
2本目も完了!
具材を切ったり、ちぎったり、混ぜたりしたあと、手羽先の中に詰め、それから、トンカツのように揚げていきます。
最後が、野菜や海老などを使ったスープ。一見シンプルに見えますが、とても多くの素材を使用して、スープの味を作り上げています。いつも中華スープの素、コンソメスープを使ってる自分を思うと・・・。
スープへ投入する具材の順番を確認してから準備していきます。このダンドリ術、参考になります。旅は無計画でもいいですが、料理は無計画ではいけません。
先生の講義にも熱が入ります。黒板を使ってスペルの確認も。
スープの味の素になる具材を一つ一つ混ぜ合わせていきます。
その役は私がやりました。チリ、ペッパー、ドライ海老の粉末、コリアンダーの根・・・などなど、小さな臼のようなものを使って潰していきます。鼻と目を刺激する、何とも言えない香りが漂ってきます。
目がチカチカします。チリのせいでしょう。
すり潰したペースト状のものを鍋に入れ、ナンプラーを投入後、カボチャ、マッシュルーム、ベビーコーンなどを入れます。
2分後にレモンバジルなど、緑のものを入れ、できあがり。
すべての調理が終わった後、まさかの修了証書授与式がありました。今回撮った、膨大な写真の中で、唯一自分が写ったのがこちら。
クッキングスクールに参加した人たち用の席。
できあがり!
これが炒飯、手羽先の袋詰めフライ。
スープ。
タイ・スタイルのカッププリン。当たり前かもしれませんが、タイに来て食べたタイ料理の中で、1番美味しかったです。
日本でも行ったことがなかった料理教室。最初はもの凄く緊張してて、何でこんなとこに来たんだろう、しかも一人で! と自分に対して突っ込んだりしていましたが、すごくいい思い出になりました。
さて、もう思い残すことはないです。
私はいつもお土産は買わないので、お土産屋さん巡りはしません。荷物もほとんどないので、身支度もありません。
最後の夜はダラダラして、明朝帰るだけです。
【5日目】2017年 タイ「ほぼ手ぶら&ひとり旅」
タイへひとり旅をしに来て5日目です。
今日はアユタヤ遺跡のツアーに参加。48回目の誕生日は、約700年前に繁栄した古都で過ごすことになりました。
早朝からホテルにお迎えが来て、マイクロバスに乗り込みます。驚いたことに今日のツアー参加者は私1人でした。水曜日だからでしょう。
今日は曇っています。日が出ているととても暑いのでラッキーでした。
車で約 1時間半。近づいてきました。
アユタヤに来ても、たくさんの運河を見ます。
見えてきました。
ワット・ヤイ・チャイ・モンコン。35メートルほどある寝仏像が。本来は建物の中に隠されていたのに、破壊されて現在は雨ざらしの状態。ワット・ポーの寝仏像とは境遇が異なります。
モンコンの設計書。寝仏像が確かに建物の中に置かれていたことを物語っています。
トイレへ。
5バーツです。とても清掃されています。
ティッシュの自販機も。
移動します。また、いくつもの運河を越えます。
近付いてきました。
名所のひとつ。ワット・プラ・シー・サンペット。
ガイドブックに載っている、有名なショット。
有名なのに予算不足だそうで、まるで修復されていません。征服され、破壊され、放置された感がもの凄く漂っています。
三代の王の仏塔が。
見事に残っていますが、周囲の仏塔、何重もの城壁は、完全に破壊されています。
青年海外協力隊でグアテマラにいたころに4回も足を運んだティカル遺跡を思い出します。
3つの仏塔だけは、完全に美しく残っています。
ガイドさんに、「雨が降ったあとだから、草が生えているところに入らないで。危険な虫がいるかも」と注意され、遺跡よりも虫が気になってしかたがないです。
「駆逐された感」が、世の栄枯盛衰をわかりやすく伝えてくださいます。ビジネスも同じ。どんなに繁栄しても、いつか終わりが来るのですね。
完全な仏塔より、跡形しか残っていない廃墟のほうに興味を持ちます。
700年前は、どんな壮麗な建造物があったのかイメージするのが楽しいです。
仏塔に登ると、中に、微かなオーラを放つ仏像が見えます。
野良犬がたくさんいます。最初は死んでいるかと思いましたが、ただ寝ているだけのようです。
アユタヤの王たちは、数百年後このような倦怠感溢れる犬たちに、自分たちの築いてきた国土を侵されるとは想像もしなかったでしょう。
リスもたくさんいます。
ほとんどの仏像は頭が落とされています。「没落感」が満載です。
表面から草木が生えた仏塔。自然と調和していて、「ナウシカ感」がハンパないですね。グアテマラのティカル遺跡も、毎回ナウシカの腐海を思い出させてくれました。
自然を圧倒していたはずの建造物が、自然に飲み込まれています。
今日撮った最高の一枚。
仏塔の先端が落ちて転がったまま数百年ものあいだ放置された、という構図ですね。この佇まいが文明の儚さを切なく物語っています。
サンペットの仏塔たちを眺めながら、部下からのメールに必死で返信します。ホームページ用の写真をどう撮影するか、という相談でした。
次の遺跡へ移動です。
全体図です。想像をかき立てるこの模型に見入ってしまいます。
ワット・マハータートです。高さ44メートルの、黄金に輝く仏塔があったそうですが、戦争に敗れて破壊されてしまったようです。
ただ、こちらの遺跡はかなり修復されています。
復元イメージ。
興味深いです。これが黄金に輝く仏塔だったのでしょう。
あ・・・。
何かを感じます。この樹木のみ、異様なオーラを放っています。
やはり。
切り落とされた仏頭に、後から樹木が絡まり、このような前衛的アートのような風情に。
しばらく見ていると、吸い込まれてしまいそうなパワーを感じます。
説明書きがあります。
タイの僧侶たちがいらっしゃいます。若い方とベテラン風な方です。
お祈りしています。やはり、相当なパワーを感じるのでしょう。
あれが黄金に輝いていたはずの仏塔の面影。
よく崩れなかったな。
頭が残っている珍しい仏像。かなり修復されています。
ズラーっ・・・と、
頭が落とされた仏像が並んでいます。
修復されているだけ、廃墟感、無情さはさほど感じません。
お・・・!
これか。これが、ガイドさんが「気をつけて!」と言っていた虫か!
巨大なミミズだと思って近寄りましたが、ムカデです。iPhone2つ分ほどの長さでした。
ツアーにオプションで入っていたので、アユタヤ・エレファント・キャンプへ。
タイのシンボル「象」に乗るためにやってきました。
ここで、大きな気付きを得ます。
象の上に乗るときです。
象に乗るのは、とても楽しみにしていましたが、象の上に乗った瞬間から、とてもしっくりこないものを感じてしまったのです。なぜかわかりません。
なぜかわからないのですが、自分にはこのような遊びは性に合わない。早く象から降りたいとまで思いました。
うーん。
象さんには悪いが、なんかしっくりこない。
かなりしっくりこない。
このあと、虎の頭をなでながら写真を一緒にとらないか、とガイドに誘われましたが断りました。
モヤモヤしたものを抱え、帰路につきました。
象とのトレッキング、洞窟探検、イカダ乗り、鉄道巡りといった、とても魅力的なツアーを紹介され、明日参加しようと真剣に思っていたのですが、急きょ取りやめました。
このとき、大きな気付きがありました。
私はやはり建物に興味があるのだと。自然も好きですが、どちらかというと庭園や中庭といった、建造物の一部となっている自然のほうが好みなのだということを。工業高校の建築学科だったからでしょう。
今回も、遺跡の設計書や模型を見てずっとワクワクしていたのは、そのせいだ。
高層ビルやショッピングセンターにも興味があり、空間の使い方、色彩の配置やバランスに強い関心があるんだと、あらためてそう感じたのです。
これまでのブログに掲載した写真を見返してみて、よりいっそう確信しました。
今後、旅に出るときは、何かしら興味深い建物があるところを選ぼう。新しくても、古くてもいいから。
帰り。タイに来て、初めてタクシーに乗りました。さすがに疲れていたからです。
タクシーの運転手さんは、とても笑顔が素敵で話しやすい方でした。
今日はなかなかいい誕生日でした。
【4日目】2017年 タイ 「ほぼ手ぶら&ひとり旅」
タイへひとり旅をしに来て4日目です。今日はいろいろなことを考えました。特に「旅」についてです。経営理念は3つの要素で構成されています。ミッションとビジョンとバリューの3つ。旅の理念も、経理理念と同じように考えてみました。
まずは旅のミッションについて。ミッションとは、使命や存在意義。あらためて考えると、人生に彩りをつけることが旅の存在意義ではないかと私は思い至りました。
タイ様式の建築物のように極彩色でなくていいが、単色ではつまらないので、少しグラデーションがあるような人生にするために、私には旅が必要なのではないかと考えたのです。
人生に別の彩りを加えるためには、いつも体験しないことを意識してみます。日常生活において、いつも私が特に意識しているのは時間感覚。期限から逆算して行動することが癖になっています。
旅のビジョン、つまり具体的な目標はありませんがバリューはあります。それが行動基準です。
旅の行動計画は立てても、ロックはしない。やり切ろうとせず、「中途半端感」満載でいいというのが私の旅の行動基準です。
ガーミンの「ForeAthlete 630J」。逆算思考が必要ないのに、腕時計を持ってきました。しかもウェラブル端末なので、電源までも。
ウォッチフェイスをネットからダウンロードして変えています。44gの軽さだけが気に入っているところ。
時刻を気にせず、行き当たりばったりで公共交通機関を使います。
BTSに乗ってすぐにわかります。
方向が逆でした。
やはり「行き当たりばったりマインド」を反省します。無計画なのはいいですが、迷子になるのは、もういい加減ウンザリです。
駅の中に、立派な文房具屋があります。知人の文具王に知らせてあげたいです。
目当ての「オアシス・スパ」へ。
ということで、今日は朝からタイ式マッサージです。タイへ行く前、人から勧められても絶対に行かないと公言していましたが、計画通りにしないのが私の行動基準です。
4日目のタイは、タイ式マッサージからはじめてみました。思いつきです。
クオリティの高い調度品の数々。雰囲気だけで五感を刺激します。
ランの花が室内のアクセントになっています。
買わないですが、見入ってしまいます。
スパ、マッサージに使用するグッズです。
トリートメントルームまで案内されるまでのプロセスにも雰囲気があります。
ドキドキします。
初体験ではないですが、初体験のようなものです。
今回のスパは、おそらく今後20年たっても忘れないだろうと思うほどの体験となりました。匹敵するのはコスタリカでのラフティング体験です。
22年前、26歳のときのラフティング。今でも何度でも思い出します。それくらいスリリングで、エキサイティングで、アメイジングでした。
今回のスパは、五感のうち視覚と聴覚という二大感覚をほぼ使うことなく、ほぼ嗅覚と触覚をだけをフルに使う体験であったことが、私にとって特に新鮮な要素でした。
触覚については強烈でした。体に塗るものの素材によって、ざらついているもの、ぬるっとしているもの、サラサラしているもの、暖かいもの、ひんやりするもの、若干熱いもの、刺激的でワクワクさせるもの、安らぎを感じ、眠りに誘うものなど、幾度も変化します。
もう一つの感覚、嗅覚についても、過去こんなに意識したことはなかったでしょう。レモングラスのような匂いのもの、若い草のような匂いのもの、蜂蜜のような匂いのもの、瓜のような匂いのもの・・・。
複雑な感覚が体のあちこち、それこそ足指の間にまで及び、知らない世界に入り込んだような感覚を味わいました。
特にフェイスマッサージはよかったです。何かを載せたり、拭いたり、塗ったり、重ねたり、拭いたり、押し付けたり、温めたり、冷やしたり、伸ばしたり、圧を掛けたり・・・。
ずっと目を閉じていたので、体の表面と鼻の奥でしか物事を知覚できないので、想像するしかできませんでしたが、だからこそ、20年は忘れないだろう体験になったと思います。
つまり一言で表現すると「気持ちよかった」ということです。
200分間も、別世界にいました。
終わったあとに暖かいジャスミンティーを飲みました。食道を通って胃袋に入るまでの感覚さえわかるほどに、感覚が研ぎ澄まされていました。
隣接する有名店「サヤーム・ウィズダム」へ。シェフが人気番組に出るほどの腕前だそうです。
火曜日だからか、ほとんど人がいません。
細かい米の麺をカリカリに揚げ、砕いたエビを加えナンプラーソースであえたミークローブ・タイ。
オススメのグリーンカリー。おいしいのですが、スパ体験のおかげで、頭がぼーっとしています。
全部食べることができず、店員さんに謝りました。
夢見心地で歩きます。駅は、在住日本人が多いと言われるプロムポン。
エムクオーティエ。昨日行ったサヤーム・センター周辺とはまったく違う高級店を揃えています。
ビル内は人があまりいません。限られた人種しかいないです。
祠とルイヴィトンとのコラボ?
シャネルやグッチ、プラダなど、いかにもという高級ブランド店が並んでいます。
パテック・フィリップが!名古屋にはないし、東京でも訪れたことがないので、この店だけは入っていきました。
ウブロはパスしました。
ビームスも。
高級スピーカーっぽいものが展示販売されています。ここはタイなのか?
とっても高いパン屋さんが。ゲルマン系白人か、日本人しか寄ってきません。
私がイメージするタイとは違う一面を切り取って残したいです。
TWGで「お紅茶」と「おケーキ」を、と思ったのですが、なんとなくやめました。意思決定の判断材料は「なんとなく」です。論理的ではなく、感覚的に決めます。
あちこちのビルを散策しただけで、何も買わずに帰路につきました。
いつものように、このような路地を通って。
今日はとても体が元気でした。スパのおかげだと確信しています。
さて、47歳はこれで終わり。明日は早朝からアユタヤー遺跡です。