【6日目】スペイン マドリード 2019
スペイン6日目。ほぼ最終日。(明朝、マドリードを発つので)
昨日のアルハンブラ宮殿の余韻が残り、興奮して早朝に起きる。予約したタクシーでマドリードへ移動へ。
「WHEN 最適なタイミングを科学する」という書籍には、「旅行を思い出深いものにするためには、最後の日にピークを持ってくること」というようなことが書かれてあった。いわゆる「ピークエンドの法則」~終わり良ければ総て良しの発想である。
なので、最後のマドリードは、がんばって観光したい。
昨日、アルハンブラ宮殿の入場手配をしてくれたヘフェ(ボス)によろしく伝えてくれと言う。
外はかなりの雨。昨日が雨でなくてよかった。今日、アルハンブラ宮殿に入場する人は大変だろう。
迎えに来たタクシーはベンツのミニバン。普通のタクシーでよかったのに。
運転手がお喋りだ。私がスペイン語話せるとわかると、40分ずーっと話してる。
とくにフラメンコギターの名手であるパコ・デ・ルシアの話題になったとたん、運転しながらスマホを触り、ユーチューブで動画を再生しはじめる。朝からノリノリである。
写真を撮らせてもらった。
ホテルからいただいた朝食。リンゴはどうすればいいのか。
1時間5分で到着。マドリードも雨だ。そして寒い。
マドリードのバラハス空港。また迷う。
空港から電車の駅まで移動するのに、また専用バスに。空港が広すぎる。そして標識がとてもわかりづらい。
鉄道renfeに長蛇の列ができていたので、今度は地下鉄メトロで移動することに。
相変わらず行き当たりばったりなので、時間ロスがとても多い。
メトロのカードを自販機で購入する。
乗り換えをどこでするのか、しっかり確認する。
2回乗り継いで、目的の駅をめざす。
雨がけっこう降っているので、傘を買わなければ……と思っていたら、黒人の男性が折り畳み傘を売っていた。ありがたく買わせていただいた。
雨のマドリード。
プエルタ・デル・ソル周辺の「下町エリア」だそうだが、歴史的建造物がとても多く、街全体どこへ行っても写真を撮りたくなる。
私はやはり建物と、建物が構成する街が好きなのだと思う。
今日、いちばんの目的地、「王宮」をめざす。
フェリペ3世の騎馬像。
王宮(パラシオ・レアル)
王宮に隣接されているアルムデナ大聖堂。
王宮の入場券を購入しようと、長蛇の列が。平日なのに。
寒い。
すごい列だ。1時間は待たなくちゃいけないだろう。王宮の内部へ入ることはあきらめた。
そんなに人気なのか。
アルムデナ大聖堂には入れそうだ。
ステンドグラスと、極太の柱が特徴的なカテドラルである。
ステンドグラスは、文字が読めない人でも、絵で宗教がわかるように表現したもの。
グラナダ大聖堂ほどの規模ではないようだ。
極太の柱が何本も。
ちょっと休憩して仕事をした。
お墓。
壮麗なステンドガラス
30分ほど座り、リュックを抱えたまま少し寝た。疲れはたまっていない。大丈夫。昔、虚弱体質だったのに、よく耐えているな、と思う。日本での日常とは異なり、不都合なことが多いが、それでも何とか対応できている。
ちょっと自分をほめてやりたい気分に。
これだけ太い柱が密集していると、有効利用できる床面積がかなり少ない気がする。
アルムデナ大聖堂を出る。
マヨール通りを通って、プエルタ・デル・ソルをめざす。
アルムデナ大聖堂を振り返る。
サンミゲル市場。
とてもお洒落な市場。
マヨール広場が見えてくる。
マドリードの中心、マヨール広場。
マヨール広場で「カフェ・コン・レチェ(カフェオレ)」を飲みながら、しばらく仕事をする。なんか、いい。
標高600メートル以上あるマドリードは寒暖差が激しい。雨が降っただけで、日中でもかなり寒くなる。
プエルタ・デル・ソルをめざすのをいったんやめ、サン・フランシスコ・エル・グランデ教会へ行ってみることに。
迷う。
橋の下に迷い込んだので、上がる。
「サーセイに投票を!」という看板。これがGOTの宣伝か。
橋の上を歩く。
内装が非常に興味深い、サン・フランシスコ・エル・グランデ教会。しかし、なぜかよくわからないが、入場できなかった。こういうことがあるから、困る。どこにも入場時間が書かれていない。
今度は「カリーシ(デナーリス)に投票を!」の看板。わかる人にしかわからないと思うが。
プエルタ・デル・ソルまでのマヨール通りは、私にとってのビジュアルインパクトが凄かった。
店舗もそれぞれ艶やかな外装。色彩のコーディネートのせいであろう。
国道の起点、プエルタ・デル・ソルに到着。カルロス3世の騎馬像。
ゼロ㎞地点の道標。多くの人がここで写真撮影している。
本日泊まるホテル。
ホテルの前にあるメトロポリスの建物。
もう、さすがに疲れたのでホテルへ行こうか迷ったが、もうひと踏ん張り。シベーレス宮殿へ。
連邦政府庁舎。
シベーレス宮殿。
宮殿と、カラフルなバスとの、コントラスト。
シベーレス宮殿の中には、休憩して自習できる場所が。とても快適。
それなりに、マドリードを堪能できたと思う。
ホテルに入って「ピニャ・コラーダ」を。
部屋から見たメトロポリスの建物。夕方6時ごろ。
8時ごろになって、ようやく日が沈みはじめる。
夜11時ごろ。
早朝4時。朝は8時ぐらいにならないと、明るくならない。
さて、早朝バラハス空港へ。ついに2度目のスペインにアディオスを。
空港で、まためちゃくちゃ迷う。いったん保安検査場を通って中に入ったのに、変な場所へ行ったら、外へ出てしまう。
再び保安検査場を通ろうとしたら、「どうやっていったん外へ出たんだ」と問い詰められ、「それはこっちのセリフだ! どうして迷ったら外へ出られるんだ」というように言って反論した。
トムハンクス主演の映画「ターミナル」を思い出す。空港は本当に不思議な場所だ。
何とか再入場できて、ゲートへ向かう。まだ朝の6時過ぎ。
今回の旅は、非常に刺激的であった。5回に1回の割合で、あるかどうかの旅になったと思う。かなりの割合で行き当たりばったりなので、いちいちストレスがたまるが、思考のメンテナンスにはとても役立つ。
旅は「サムシングニュー」の塊だからだ。
それにしても、ひとりでよかった。誰かと一緒なら、こんな旅はしたくない。自分のペースで観光できないし、仕事もできない。
そうそう、今回はかなりの量、旅の途中でも仕事をやったと思う。「一週間、横山さんがいなくても、何とかなりましたよ」もしくは「一週間、横山さんいないほうが、うまくまわりましたよ」さらにもしくは「あれ? 一週間、横山さんいませんでしたっけ? 気付かなかったです」と言われるよりはいい。
さて、今回の持ち物は、グレゴリーの「ボーダー18」のみ。パソコンを収納できる最も小さいデイバッグで、この旅用に買った。
パソコンとkindleとイモトのWi-Fiセットと各種電源。小さな整髪料のみ入れて背負った。パスポートやお金、クレジットカードは、カーゴパンツの「ひだ付きポケット」に入れていた。
下着、着替えはいっさいなし。下着は毎日洗った。服装は毎日同じ。さすがに帰宅時は、かなり汚れていた。髭も伸ばし放題だったので、帰りのルフトハンザの機内では、相当みすぼらしい恰好で乗っていたと思う。
次回は歯ブラシとフロスは持っていこうと思う。どうせかさばらないのだから。ホテルのアメニティでは、物足りない。
この年齢で、最も大事なのは健康だ。荷物を最小限にすることで、相当歩くのにストレスがかからなくなる。これはいいことだ。筋トレを欠かさずやったことも、体調を良好に保つにはよかったと思う。
もうスペインはいいかな、と途中で思ったが、それは自分が旅慣れていないせいだと後半わかったため、また来年もチャレンジしたい。次回はセビージャか、バルセロナになると思う。