【4日目】スペイン グラナダ 2019
スペインへ来て4日目。
前回は1週間の短期留学だったため、毎日4~6時間は学校以外でも勉強していた。(宿題が多いので)
だから観光どころではなかったが、今回は仕事が多い。なので観光どころではないことも多い。しかし、わざわざスペインまで来て仕事している自分が、嫌いじゃない。
100あるなら100触れないと損した気分になる、という発想は私にはない。100あるのに、そのうち5しか触れないから贅沢というものだ、という感覚を持っている。(昔はなかったが)
2日連続で「パン・コン・ハモン」。そろそろもういいかな、と思える。
サイズは大きいが、腹にもたれない。コンビニの菓子パンひとつで、胃もたれするのに、なぜかわからない。
コルドバのグアダルキビル川沿岸に王宮がある。ムデハル様式の王宮だそうだ。その名も「アルカサル」。
ベンチに腰掛け、パンコンハモンを食べながら、列を眺めていたら、ドンドン増えていくので、急いで並んだ。
後ろを振り向く。あっという間に、すごい行列が。
30分ほどで、ようやく入り口へ。案の定、チケット売り場の人が、お客様たちとお喋りしている。手際がきわめて悪い。効率化したら、10分の1の待ち時間になりそうだが、これがスペインだ、と言われたらそうなのだろう。
内部は涼しい。
見下ろすと、ところどころに中庭が。
おお、いかにもスペイン! 来た。
晴天に恵まれた。
しばらくたたずむ。コロンブスがここでカトリック王に謁見したという。
メスキータの尖塔も眺望できる。
イスラム時代の浴場。
そこら中に、オレンジの樹が。
絵になる少女の姿が。
緑と水が調和したアラブ式の庭園。
そこら中に、色彩豊かな花たちが咲き誇っている。
構図がいい。
いろいろな角度から、王宮を望むことができる。
絵になる。
外に出ると売店が。
グアダルキビル川沿いに歩いてみる。
カラオーラの塔。コルドバの町を守ってきた要塞。
グラナダ行きのバスに乗るため、歩く。
とにかく、私は歩く。
大きな広場に出てきた。
昼の12時半では、まだ早い。1時ごろから、皆さんランチ。
市街に突入。
旧市街とのコントラストがいい。
コルドバのいろいろな表情が見える。
このバスでグラナダへ。2時間半の旅。一昨日、チケット買っておいてよかった。
気温と湿度。とても過ごしやすい。
出発。
アンダルシアへ。
バスの中でも仕事を。疲れは残さず、グラナダへ到着。
しかし、ここからノープラン。マドリードでもコルドバでも、ほぼ歩きのみで移動したが、このバスターミナルは町のはずれにあるようだ。
市街へ向かうバスを探すが、どうにもわからない。しかたなく、タクシーに。
はじめてタクシーに乗った。4年前も1回しか乗らなかった。
めざすは、アルハンブラ宮殿すぐ近くのホテル。「アルハンブラ パラセ」
到着。
目に眩しい内装。
歴史的建造物ならともかく、ホテルなので、とてもいやらしく感じる。
グラナダを見渡す眺望はいい。
ホテルのたたずまいからして、「見下ろしている」感じだ……。
夕焼けが。
仕事があるので、とても外出できない。
何年ぶりだろう。髭を剃っていない。少し精悍な顔つきになってきただろうか。
スペインに来て、いろいろと思うことがある。
それは、もう衰退しつつある大企業にいる感覚だということ。このホテルのスタッフも「古い大企業の役員」的な感じで、古き良き時代を懐かしんでいる風で、目先のサービスを改善しようという気持ちがなさそう。
そういう目で見てしまう自分が残念だが、性分だからしょうがない。
自分は今、ピークなんだろうか。もうピークを過ぎているのだろうか。それとも、ピークはもっともっと先なのか。を考えてしまう。これまでの自分を振り返って、昔はよかった、今はどうだ、なんて懐古主義者になるわけにはいかない。
スペインに来て仕事ばかりしているのは、過去に引っ張られ、ノスタルジックになりたくないからか。自問自答している。